ハルチン

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通り雨かと思った雨が、意外にしつこく降って
本屋から帰れなくなってしまいました。
いつもならびしょ濡れになっても帰ったけど、
買ったばかりの革靴が濡れるのは、どうしても避けたかったので。
「ハルチン(魚喃キリコ著)」に2巻が出てる、
と友人からメールがあっていそいそと購入してきました。
初めてハルチンを読んだのは10年くらい前。
2巻のハルチンは、年月と同じだけ歳をとっている感じで嬉しかったです。
いつも少しだけお姉さん。
「変わってないけど、老けた」具合が自分と重なってウグっときました。
きっと、山程の女の子(元女の子?)たちが、そう思ってるだろうなぁ。
お酒飲んで失敗したり、買い物しすぎたり、
マンガみたいな出来事って、何処にでも、誰にでもあるモンですよね。
読み終えて、メールをくれた友達に
「そういえば、この前占いに行って、
『石油関係の金持ち外国人と会って3週間で結婚するから、
一生お金には困らない。』って言われて、
うっかり2万円の刺繍のブローチ(石無し、布製)を
六本木ヒルズのセレクトショップ(この辺りが浮ついた感じです)
で買ってしまった事を思い出したよ。」
とメールすると、「さすがユリちゃん、そんなマンガみたいな・・・」
と返事がありました。
いや、みんなマンガみたいな毎日送ってるでしょ?
だから共感するんでしょ?
酔っぱらって、お気に入りのメガネ無くしたあげく、
気付いたら部屋の前でうずくまってて
荷物もコートも持ってなかったり。
掃除機につまづいて、靭帯切ったり。
縁結びのお守り買いに行ったら、5時だからって目の前で扉を閉められたり。
家の近所で呑んでたのに、3キロくらい遠くで迷子になってたり。
入院してる友達に、ビール持って行って看護婦さんに怒られたり。
皆もそんなもんでしょ?
マンガみたいな毎日送ってんでしょ?
あれ、よく見ると半分くらいはお酒のせいだな。
その占い師に「お酒との縁は悪い」ってはっきり言われたな。
(わざわざ聞きました。)
それだけは、確実に当たってる気がします。

告発のとき

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映画「告発のとき」を観てきました。
レイトショーで観れる映画が限られていたから、何を観ようか迷ったけれど、
トミー・リー・ジョーンズだな、やっぱり。という事で「告発のとき」に。
タイトルが、冴えない感じなので、絶対観たいと思ったわけでは無かったけれど
観て良かった。本当に、良い映画だった。ものすごくグッときた。
やっぱり、トミー・リー・ジョーンズだった。
素晴らしい演技!トミー・リー・ジョーンズ万歳!!
「ノーカントリー」を観たときも思ったけど、
トミー・リー・ジョーンズが時代を憂いたら、誰も敵わないんじゃないかな。
トミーが憂いたら、今という時代が、すごく恐ろしく感じたり、
全く希望が無い様な気持ちになってしまう。
何なんだ、あのしわくちゃの顔は。
殆ど表情は動かないのに、しわくちゃな中に埋もれてる小さな目が、
怒りや、悲しみ、喜びなんかを雄弁に語っていて釘付けになってしまいます。
そんな目を、私も手に入れたいものです。でも、しわくちゃになるのは嫌だな。
イラク戦争が物語のベースにあるけど、日本にいても感じる様な窮屈さ
(世間の他人への寛容さが無くなってたり、自分の言い分が正しいと
信じきっている感じだったり。)も、思い出した。
ここ最近、色んな事が歪んできていると感じる事が多いけど、
戦争は、最も顕著にそれが現れている様な気がする。
人が歪み、大義が歪み、「平和」という言葉の意味が歪んでいく。
イラク戦争が、どんな形か分からないけれど「終わり」を迎えたとしても
それが生み出した「歪み」は、終わりを迎える事が出来ないんじゃないかな。
それでも、せめて「歪んでる」という事に気付ける自分でいなければ
と思わされる映画なのでした。
だからと言って、説教臭いという事は無いし、
主人公の性格の描き方とかも、すごく良くて、
ストーリーも映像もホントに味わい深い映画でした。
トミー・リー・ジョーンズに乾杯~。
監督のポール・ハギスに乾杯~。